1 スーパースワン+ベリリウムリボンツィータ
前回の終わり際、試しに載せたツィーターがかなり効き目があったので、会員諸氏の評
価を賜りたくスーパースワンが再度登場!
フルレンジ1発がスワンの魅力であり余計なことする必要ないという思いと、”より良い
音”を追求すべきだという思いが交錯しますが
何でもやってみて皆で喧々諤々やるのが当会なので・・・
私(櫻田)所蔵(死蔵かな?)のスピーカー、パイオニアS9500のベリリウムリボ
ンツィータ(RT3?)を取外し、スワンに載せてみるという企画ですが、植木氏に適切
なコンデンサを接続、デッドニングを施したケースに納めてもらいこの日初めてスワン
と合体。
2 植木氏のシステム+関井氏所有のEVサブウーファシステム+リボンツィータ
関井氏所有のエレクトロヴィオスのパワードサブウーファシステムをチャンネルデバイ
ダーを介して接続。
それぞれ
プリアンプ :
回 路:金田アンプ参考オリジナル回路
PHONO EQ AMP= FET差動2段DCアンプ+出力バッファー
FLAT AMP=FET差動2段DCアンプ
バランス出力=FET差動オペアンプ使用
メインアンプ :金田式メインアンプ R=50W L=50W で駆動。
上(ツィータ)を足すと低音が明瞭になり、下(ウーハー)を足すと高音の実体感が増すという現象にいつも驚きます。
勿論高域が伸び、低域の量感が増えるのは当然ですけど・・
植木システムではアコースティック楽器のゆとりある響き方はなかなか。
高域は伸びがありながら、刺激的ではない。
サブウーハー効果は大きく外すと貧相に・・・こりゃ魔物ですね。
ただロック(櫻田の持ち込んだフランク・ザッパ「OVERNIGHT SENSATION 」のオリジ
ナル盤)だとエッジ感が乏しい。
カートリッジをデノンDL103Rからスタントンの安物MMに替えると少し張りが。
MC型のDL103R、必ずしも万能では無いのですね。
そこでスーパースワンにチェンジ。音のメリハリがついてザッパにはこちらが合うみた
い。
小口径ゆえに、音の焦点が合い易く、リボンツィータで切れ味が増しているのか。
高域を諦め、古い音源を骨太な音で楽しむスピーカーだと思っていたが、ツィータが載る
事で新しい音源もこなせるようなったようです。
これはもう2ウェイ確定ですね。
フルレンジ1発の魅力を損なわない程度に高音が足されています。
植木システムの方が正確な音が出ているのは間違いないが、音楽の押出し、骨太感はスー
パースワンなのでしょうか。
ロジックやスペックを超越した不思議なスピーカーです。
あとはヴァン・ゲルダー刻印入りの、エルビン、ウェス盤を楽しみました。
そうそう、ディアゴスティーニ社から出た「Kind of blue」も聴けました。
フランスでのプレスらしいですがなかなか良い音でした。
結局、今回は櫻田のスーパースワンが無事2ウェイになったということで、めでたしめで
たし・・・?